三汀忌

 
 小説家 久米正雄は昭和27年2月29日脳溢血で倒れ、そのまま帰らぬ人となりました。享年61歳。
   奇しくも死の十日前、病で床に伏せっていた久米が、旧知の俳句仲間である高田保の訃報を聞き、その死を弔して電報で打った「ハルノユキ ヒトゴトナラズ キエニケリ」が、文字通り辞世の句となりました。
   三汀忌は久米正雄の俳号の「三汀(さんてい)」が由来となっています。久米が微笑と苦笑を合せて作った造語「微苦笑」から“微苦笑忌”とも呼ばれています。閏日のため3月1日を周忌日としています。