蒲倉古墳群

所在地:蒲倉町、横川町、安原町

阿武隈川西部、郡山市立美術館の周辺に蒲倉古墳群があります。小規模な円墳が集まって構成される、古墳時代終末期の群集墳です。現在のところ計71基が確認されており、これらはいくつかのグループに分けることができます。埋葬施設は横穴式石室がほとんどで、追葬(別な人物を新たに埋葬する行為)が行われていた墳丘も多くみられました。古墳からは鉄鏃や鉄刀、鎌、腰帯具などの鉄製品のほか、須恵器や土師器も出土しています。
阿武隈川の対岸には、安積郡の郡衙である清水台遺跡があります。蒲倉古墳群の被葬者たちは、清水台遺跡の建設に携わり、地方支配を担った官人たちの可能性があります。

 5号墳発掘状況
 蒲倉古墳群の分布図(白い丸が古墳)