妙音寺遺跡

所在地:富久山町堂坂

郡山市を代表する縄文時代遺跡の一つで、断面がフラスコの形をした土坑が190基も見つかりました。左下の写真のように、多数の縄文土器が廃棄されていた土坑も確認されています。これらの土坑は食料を貯蔵するために掘られたものですが、後に土器の捨て穴や墓坑、祭祀の場として再利用されていたようです。河川に生息するカワシンジュガイの貝殻が入った縄文土器も出土しており、縄文時代の食料事情を垣間見ることができます。
動物を捕獲するための落し穴も59基検出しています。妙音寺遺跡のあった一帯は主要な狩場の一つだったのでしょう。

 33個もの土器が出土した259号土坑
 縄文時代中期の土器