特別企画展・企画展

「100年前の久米正雄」

 夏目漱石の門下生であった久米正雄は、漱石の長女に恋心を抱くようになりましたが、その恋は実らず、久米の親友と結婚します。傷心の久米は、郡山に帰郷しましたが、友人たちの激励により再び上京し、自らの失恋体験を素材とした作品を次々と発表しました。それらの作品が好評を得て文名を高めていくことになります。小説『破船』の前編が1922(大正11)年に、1923(大正12)年には後編が刊行され、流行作家になっていった時期、100年前の1924(大正13)年、久米正雄34歳の頃です。

 本展では、久米正雄が郡山市の市制施行となった100年前に書いていた作品や出来事を資料とともに紹介し、併せて、建築からもうすぐ100年となる久米正雄の邸宅を収蔵する写真で振り返ります。

同時開催
写真に見る久米正雄邸
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