豆知識

日本遺産~その1~

日本遺産とは

 「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて我が国の文化・伝統を語るストーリーを「日本遺産(Japan Heritage)」として文化庁が認定するものです。
 ストーリーを語る上で欠かせない魅力あふれる有形や無形の様々な文化財群を、地域が主体となって総合的に整備・活用し、国内だけでなく海外へも戦略的に発信していくことにより、地域の活性化を図ることを目的としています。

◎詳細は、日本遺産ポータルサイト(文化庁の日本遺産総合ウェブサイト)をご覧ください。

未来を拓いた「一本の水路」ー大久保利通”最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代ー

 平成28年(2016)4月25日に、猪苗代湖・安積疏水・安積開拓を結ぶストーリー『未来を拓いた「一本の水路」-大久保利通”最期の夢”と開拓者の軌跡 郡山・猪苗代-』日本遺産に認定されました。
 また、令和4年7月29日には文化庁による総括評価・継続審査の結果が公表され、「一本の水路」は日本遺産として継続して認定されることになりました。
 ストーリーには38の構成文化財があり、「安積開拓発祥の地」である郡山市開成館、そして「開成館」「安積開拓官舎(旧立岩一郎邸)」「安積開拓入植者住宅(旧小山家・旧坪内家)」もそれぞれ建物単体で構成文化財に名を連ねています。

■ストーリーの概要

一本の水路の源「猪苗代湖」(写真提供:郡山市)

明治維新後、武士の救済と、新産業による近代化を進めるため、
安積地方の開拓に並々ならぬ想いを抱いていた大久保利通。
夢半ばで倒れた彼の想いは、郡山から西の天空にある猪苗代湖より水を引く
「安積開拓・安積疏水開さく事業」で実現した。
奥羽山脈を突き抜ける「一本の水路」は、外国の最新技術の導入、
そして、この地域と全国から人、モノ、技を結集し、苦難を乗り越え完成した。
この事業は、猪苗代湖の水を治め、米や鯉など食文化を一層豊かにし、
さらには水力発電による紡績等の新たな産業の発展をもたらした。
未来を拓いた「一本の水路」は、多様性と調和し共生する風土と、開拓者の未来を想う心、
その想いが込められた桜とともに、今なおこの地に受け継がれている。

一本の水路の源「猪苗代湖」(写真提供:郡山市)

明治維新後、武士の救済と、新産業による近代化を進めるため、
安積地方の開拓に並々ならぬ想いを抱いていた大久保利通。
夢半ばで倒れた彼の想いは、郡山から西の天空にある猪苗代湖より水を引く
「安積開拓・安積疏水開さく事業」で実現した。
奥羽山脈を突き抜ける「一本の水路」は、外国の最新技術の導入、
そして、この地域と全国から人、モノ、技を結集し、苦難を乗り越え完成した。
この事業は、猪苗代湖の水を治め、米や鯉など食文化を一層豊かにし、
さらには水力発電による紡績等の新たな産業の発展をもたらした。
未来を拓いた「一本の水路」は、
多様性と調和し共生する風土と、開拓者の未来を想う心、
その想いが込められた桜とともに、今なおこの地に受け継がれている。

■ストーリーの詳細

ストーリーと構成文化財の詳細は、以下のウェブサイトをご覧ください。
未来を拓いた「一本の水路」(郡山市観光協会ウェブサイト)
日本遺産「一本の水路」の物語(郡山市ウェブサイト)
日本遺産ポータルサイト『未来を拓いた「一本の水路」』ページ(ストーリー個別ページ)

大久保利通(出典:国立国会図書館「近代日本人の肖像」)
建設当時の十六橋水門
建設当時の麓山の飛瀑
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