発掘調査

令和4年1月6日(木) 正直35号墳の調査保存に係る懇談会が開催されました

昨年の11月に始まった正直35号墳の発掘調査は、いよいよ終わりを迎えようとしています。
今日は調査保存に係る懇談会が行なわれ、懇談会委員の先生方をお招きして発掘調査の成果などを確認していただきました。


今回の調査の目的は、
 ①古墳の全長を把握する
 ②古墳の形を把握する
の2点でした。
調査の結果、
 ①全長が37mであること
 ②くびれ部の様子から前方後方墳であること
が判明しました。

写真のように、くびれ部が鋭角に曲がっていることから、前方後方墳であることが確かめられました。
またくびれ部からは、正直35号墳の築造年代を明らかにできる土器も出土しました。

ご指導をいただいた点を踏まえながら検討を加え、これから報告書を作成します。

2022年01月06日

令和3年11月22日(月) 正直古墳群第4次発掘調査が始まりました

11月19日(金)から、郡山市田村町正直にある正直(しょうじき)古墳群の発掘調査が始まりました。
今回は一昨年に実施した3次調査に引き続き正直35号墳を調査します。
1~3次調査の内容については、こちらから報告書をご覧いただけます。

調査に先立つ11日、現地指導会が行なわれ調査の目的などが確認されました。
今回の発掘調査は古墳の全長と形を確定することが主な目的です。

伸びきった草木を伐採すると墳丘がはっきりと浮かび上がりました。
今回は年内いっぱいの作業を予定しています。

2021年11月22日

令和3年10月4日(月) 鳴神・柿内戸遺跡第6次調査が終了しました

約1ヵ月におよんだ鳴神・柿内戸遺跡の第6次調査が終了しました。

奈良時代の竪穴建物が2棟、縄文時代の落し穴が9基確認されました。
特に落し穴については、9月21日の記事で紹介した楕円形で底に穴のあるものと、下にいくにつれて幅が狭くなるものの、2種類が検出されました。
この場所ではどんな動物を捕まえることができたのでしょうか…。

今回の発掘調査に参加したメンバーによる記念写真。
達成感にあふれて皆さん良い笑顔をしています。

調査成果の詳細については、これから作成する発掘調査報告書に掲載いたします。

2021年10月04日

令和3年9月21日(火) 鳴神・柿内戸遺跡第6次調査の途中経過

調査開始から20日ほどが経過しましたが、現在までにいくつかの遺構や遺物が確認できました。

 

奈良時代の竪穴建物からは、右写真にあるようなカマドも確認されました。

 

縄文時代に掘られた、狩猟用の落し穴も10基ほど確認されています。
底部の穴に木の棒を立てることで、穴に落ちた動物が逃げられないようにするための仕掛けが造られていました。

2021年09月21日

令和3年9月3日(金) 鳴神・柿内戸遺跡の発掘調査が始まりました

郡山市富久山町にある鳴神・柿内戸(なるがみ・かきうど)遺跡の第6次調査が、今週から始まりました。
昨年に発掘調査を行なった際は、狩猟用に掘られた縄文時代の落し穴や、奈良・平安時代の建物跡などが見つかりました。

表土の除去は重機を使って行います。
重機の手前の黒い部分が竪穴建物です。

遺構の掘り下げは来週から行なっていく予定です。
調査の様子はホームページで随時お知らせしてまいります。

2021年09月03日

令和3年7月29日(木) 鬼越遺跡の調査が終了しました

郡山市田村町の鬼越(おにこし)遺跡の発掘調査が、本日で終了しました。
東西方向を通る溝跡からは数点の土器が確認され、今回の調査場所は鎌倉時代の遺跡と思われます。

 

30℃を超える厳しい暑さが続きましたが、無事に調査を終えることができました。
参加者の皆様、本当にありがとうございました。

2021年07月29日

令和3年6月7日(月) 西原遺跡の調査が終了しました

5月24日からのべ9日にわたって実施した西原遺跡の発掘調査が終了しました。調査の結果、平安時代の竪穴(たてあな)住居や、住居の周りに掘られた溝などが確認されました。

 

調査区の北西部に竪穴住居があり、住居跡の右下から溝が伸びていることが分かります。

 

遺跡からは、土師器などの遺物が出土しました。
今回の調査で得られた成果を元に、これから報告書の作成に取り掛かります。

2021年06月07日

令和3年5月26日(水)

西原遺跡の発掘調査・3日目の今日は、天気と気温に恵まれ快適な一日となりました。古代建物の柱穴の跡からは、立派な土師器(はじき)が顔を出してくれました。発見した職員いわく「とても感動した」とのこと。

 


2021年05月26日

令和3年5月24日(月)

本日、郡山市富久山町の西原遺跡で、今年度最初の発掘調査が始まりました。西原遺跡は、現在微具合6階市民ふれあいプラザ広報スペースで紹介している、鳴神・柿内戸(なるがみ・かきうど)遺跡と隣接しており、縄文土器や奈良・平安時代の住居跡などが確認されています。写真の手前に見えている黒い部分が、古代の住居跡になります。

2021年05月24日